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【テーマ】コレクティブハウスに住まう 【講 師】矢田浩明 氏(コレクティブハウス聖蹟 居住者)
コレクティブハウス聖蹟は、NPOコレクティブハウジング社(CHC社)がコーディネートして建設された、聖蹟桜ケ丘駅から徒歩5分の賃貸集合住宅です。コレクティブハウスとは、(1)コミュニティとプライバシーのバランスに配慮した暮らし、(2)居住者の話し合いによる自主運営、(3)多世代が同じ建物に居住することなどが特徴といえます。
矢田さんは、2009年4月からの入居に先立ち、1年10カ月間の準備期間から参加されてきました。矢田さんがコレクティブハウスに興味を持ったきっかけは、当初、お子さんを育てまた育つ環境を考えての「子どものため」だったとのことですが、計画段階から参加するうちに「自分のため」へと心境が変化しとのことです。「ていねいな暮らし」をしたいと感じるようになった、あるいは、コミュニティの中で役割をもち汗を流すことで暮らしをつくっていく住まい方をしたいと思うようになった、という矢田さんの言葉が印象的でした。
コモンミール、掃除、ガーデニングの「3大家事」を居住者(世帯単位ではなく、個人単位)で分担し、住まい方の様々な問題も皆さんで話し合って決めていくという住まい方は、「面倒くさい」しかし「楽しい」。特にコミュニケーション能力が高い人の集まりではなく、人見知りの自分でも参加できる。自分たちで暮らしをつくり、暮らしを良くしていく。一人々々を大切にし、相手を大切にすることを考えるようになった。いろいろなエピソードをうかがううちに、肩肘張ったコミュニティづくりではなく、共同生活をおくるためのしくみを自分たちで工夫しながら楽しんで暮らしておられる様子がよくわかりました。
オーナーさんが入居前の見学会に自ら聖蹟のまちを案内し、自宅を提供してワークショップやパーティをやったり、入居後も居住者の方々との親密なお付き合いを欠かさないということで、オーナーさんのコミュニティや人間関係を大切にしたいという気持があったからこそできたプロジェクトではないかと思います。
CHC社は定例会への参加や暮らしの様々な場面でのワークショップなどの入居後もサポートをしっかりとやっておられるということです。これまでに4件のコレクティブハウスを手がけられ、前橋市や沼袋、蔵前で新たなコレクティブハウスにも取組まれているようです。参加された方の関心も高く、活発な意見交換や懇親会でも矢田さんを囲んだ議論がつづいていました。矢田さん、貴重なお話をありがとうございました。
(2012.4.28[Sat]記載)
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【テーマ】子どもも大人も、いきいきのびのび健康ライフ 【講 師】中山直子 氏(多摩ニュータウン学会理事・博士(都市科学))
3月木曜サロンは中山直子さん(多摩ニュータウン学会理事・博士(都市科学))をお迎えし、『子どもも大人も、いきいきのびのび健康ライフ』【−子どもたちの健康的で楽しい生活と生活習慣とのかかわり-】というテーマでお話をしていただきました。
まずは、東京都と首都大学東京星研究室との協働で、平成19年に行われた「子どもの健康に関するアンケート調査」*1の紹介がありました。この調査は首都圏における小・中・高校生とその保護者の約2万人が対象となった大規模な調査です。 子どもの楽しい健康生活と親の係りについての考察結果では、親が言葉(○○しなさい…)だけではなく一緒に運動をして楽しむ、日常の何気ない会話も含めて積極的にコミュニケーションをとることが大変有効であるとのことでした。
次に、中山さんが食育活動に関わった中野区の保育園の紹介で、この食育の取組は、子どもたちに食についての知識や考える判断力などを伝えるだけではなく、保護者への働きかけも重視したものです。子どもと親の双方を支える役目が大きくなっている今の保育園ならではの取組で、保育士さんたちの熱心な様子が写真からも伝わってきました。
参加者からは、子どものストレスのとらえ方(人間が生活していくために必要なストレスと健康を損なうようなストレス)、親の経済状況との関係、地域の大人と子供の係り、親の関りの重要性など活発な意見、感想が出されました。また、中山さんが今後も追及していきたいとおっしゃる『「遺伝子(geneジーン)」と「模伝子(memeミーム)」』*2のお話は大変興味深く、懇親会でもこの話題が続いているようでした。
健康のみならず親と子どもの係りは一世代のみではなく、子どもが親になった時その子どもにどう係るかにも影響するという連鎖の関係でもあると思います。最近の心が痛む「負の連鎖」ではなく、いきいきのびのびの良い連鎖が続くように、親として地域として子どもに丁寧に接していくことが必要ではないかと感じました。
今回は、中山さんの幅広い交友関係で応援団もおいでになり、木曜サロンを知っていただく良い機会にもなりました。中山さん、貴重なお話をありがとうございました。中山さんの沢山の夢の実現をお祈りしております。(T.M記)
*1「平成19年度 児童・生徒の健康に関するアンケート調査」東京都教育委員会 http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/buka/gakumu/kenkou/karada/19anket.pdf *2 (中山さんの資料より)親と子どもが一緒に生活すること、地域や学校で生活をともにするということは、親子の遺伝といった情報だけではなく、教育、文化の伝達、また、世代間での生活習慣の伝達にも深くかかわっている。⇒つまり、親の健康や地域での活動とも深くかかわっている。
(2012.3.18[Sun]記載)
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【テーマ】市長就任から9ヶ月を経て ほか 【講 師】高橋勝浩 氏(稲城市長)
2月木曜サロンは昨年4月に稲城市長に就任された高橋市長をお迎えしました。一昨年の多摩市・阿部市長の誕生から、町田市を除く多摩ニュータウンの3市の市長が交代・若返りし、その中でも高橋市長は「全国青年市長会」(50歳未満の市長で構成)にも参加されている最もお若い市長です。
当日は、老若男女、稲城・多摩・八王子のそれぞれの市民など沢山の方にお集まりいただき、新市長への関心の高さがうかがわれました。就任以来取り組まれてきた様々な施策、東日本大震災関連の取組などに続き、今後のまちづくりのポイントとして「稲城市の良き伝統を残す」(昔の大字を中心とした自治会活動で培われた地域力の活用・向上など)と「にぎわいの創設・まちの活性化」(梨などの地域資源を活かした観光事業化など)の2点を挙げられました。いずれも有形無形の稲城の資源を活かし、稲城市のオリジナリティ打ち出していこうという意欲的なお話です。
梨のキャラクターの「稲城なしのすけ」は、稲城市在住のデザイナー・大河原邦男氏(ガンダムなど)やマルチクリエイターの井上ジェット氏の手により誕生したとのことで、さずが洗練されたデザインです。
参加者からは、多摩ニュータウン地域としての広域連携や合併、南山土地区画整理事業と緑地環境の考え方、今後行政としての維持管理の負担力が課題となっている公共施設の在り方などについて活発な質問、意見が出され、市長からも率直なお考えを話していただきました。それぞれ深いテーマで、十分な時間が取れなかったのが残念でしたが、懇親会でも引き続き、参加者からは稲城市の魅力を活かした自転車道ネットワークづくりなどの提案、市長からは冷静な分析に基づく都市経営の視点からの話など、多岐に渡る話題で盛り上がりました。
多摩市では財源不足が危惧される中で、阿部市長は行財政改革に腐心されています。一方の稲城市はまだまだ若い街で、税収も増加を続けているということ。しかしながら、高橋市長は将来を見据えて行政需要の増加を極力避け、民間もうまく使いながら、まちの活力を維持していこうと意欲的に取り組んでおられる様子が伝わってきました。
あいにく懇親会終了時にはかなりの雪模様となり、市長も雪まみれで帰宅されたとのことですが、隣の市でのサロンにも快くおいでいただき、また、気負いのない誠実なお話しぶりに稲城市民の期待もうなずけるものがありました。 高橋市長、お忙しい中おいでいただき、貴重なお話をありがとうございました。
(2012.2.25[Sat]記載)
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【テーマ】落語 【講 師】半笑亭可い長さん&花見亭一平さん
1月は恒例になりました「新春まちせん落語会」で、楽しんでいただきました。今年も『多摩落語寝床の会』から、会長の半笑亭可い長(はんしょうてい かいちょう)さんと副会長で「高座の星野仙一」こと花見亭一平(はなみてい いっぺい)さんに来ていただきました。
まずは、花見亭一平さんの「代書屋」。代書屋とトンチンカンな依頼者の受け答え。当たり前と思いこんでいることへの奇想天外な答えに大笑いです。続いて、半笑亭可い長さんの「転宅(てんたく)」。きっぷがよく色っぽいお菊さん(お妾さん)に見入ってしまいましたが、ご本人によると、無理に所作を演じているわけではなく、お菊さんが乗り移った感じで自然に体が動いているそうです。
1月は『多摩落語寝床の会』の皆さんも引っ張りだこの人気で、土日・平日問わず10箇所ほどでお呼びがかかっているとのこと。また、NPO多摩子ども劇場さんの企画で小学生〜高校生を対象として継続して実施している落語の連続ワークショップ(主催 多摩市文化振興財団)『<プレぽこ>〜落語〜「噺、話して人気もの・・・かも?」』にも協力されているとのことで、2/5(日)にはパルテノン小ホールで愛弟子(?)たちの発表会が行われるそうです。大人顔負けの度胸だそうですよ。
可い長さん、一平さん、新春の初笑い、ありがとうございました。 また来年も宜しくお願いいたします。
(2012.1.26[Thu]記載)
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【テーマ】地域の高齢者から学ぶ福祉社会(いきがいデイサービスセンターの現状と課題) 【講 師】高橋和彦 氏(NPOあいファーム理事長)
12月はNPOあいファーム理事長・高橋和彦さんをお迎えし、『地域の高齢者から学ぶ福祉社会』〜いきがいデイサービスセンターの現状と課題〜というテーマでお話していただきました。
NPOあいファームでは、多摩市委託事業(いきがいデイサービスセンター運営)として「よりあい」(西永山複合施設内)、「みのり」(諏訪複合教育施設内)を運営されていますが、2000年から多摩市の独自事業としてスタートした「いきがいデイサービスセンター」については、参加の皆さんの中でもご存じの方は少ないようでした。(いきがいデイサービスセンターの具体的な様子はNPOあいファームのHPでご覧になることができます。→http://www.yoriai.org/index.htm)
いきがいデイサービスセンターは、介護保険で「自立」となった方々をどうサポートするか模索する中で誕生した制度とのことで、閉じこもり予防、仲間づくりなどを目的として取り組んできましたが、高齢者がその人らしく地域で生き々々と過ごすことができる場として、今では様々な分野で重要性が指摘されている「介護予防」につながる取組としてその目的も絞り込まれてきたとのことです。
ご自身のNPOあいファーム以前の活動も含めて、10年余りのセンターの活動を経ても高橋さんは「高齢者のことはわからない(こともまだ沢山ある)」とおっしゃいます。プライドもあり、ガールフレンドがいる方も、子ども好きも・子ども嫌いもいる…、私たちがそうであるように、高齢者の方々もそれぞれ「個性」と「長い人生」をもっていらっしゃる、そのありのままをおおらかに、また、人生の先輩、地域の仲間として向き合うところに、一方的な「サポート」ではない高齢者一人一人の人格を重んじる強い思いを感じました。
今後も介護保険の改定毎に混乱しがちな利用者・家族への対応、最近の精神的なダメージを抱えた高齢者への対応なども課題としてとらえているとのことです。
参加者からの質問として、障がいのある方々と高齢者の交流、高齢者の社会貢献活動などの社会とのつながりを実感できる活動の可能性、地域デビューが難しい男性の地域参加のきっかけとしてのいきがいデイサービスセンターとの関わりの可能性、地域デビューするお元気な高齢者と接する地域としての戸惑い、高齢者世帯の住まいの相談をうける不動産関係の方からの質問など、様々な質問が出て、皆さんの関心の高さがうかがわれました。
地域でも高齢者が過ごす様々な場ができてきましたが、その点をさらに多様なネットワークの中で育てていくことが課題であると思いますが、今日の木サロの様な機会の出会いがそのきっかけの一つとなれば幸いです。
(2011.12.23[Fri]記載)
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