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2016年06月分

第123回(2016年6月16日)

■テーマ:地域で「働く」いろいろ。自分らしい「はじめの一歩」をサポートする。
■講 師:岡本光子(おかもと みつこ)さん(NPOシーズネットワーク理事長)

 岡本さんが多摩市に住み始めたのは17年前。転入当初は知り合いのいない地域に入っていけない孤独感が強かったそうですが、市主催「すくすく学級」での同じ子育て仲間との出会いがきっかけとなって、地域での活動がスタートします。その時の仲間と子育てサークルを設立、以降、任意団体等を経て、2006年にNPO法人シーズネットワークを設立。今年の1月に法人化10周年を迎えました。

 当日は、現在の主な5つの事業を詳しく紹介していただきました。

●「多摩市&長野県富士見町共同アンテナショップPonte(ポンテ)」(グリナード1F)運営(両自治体より受託)/●「agri agri」(市内農産物・特産品の販促を目的とした情報発信、生産者と消費者の交流イベント等の実施・多摩市より受託)/●多摩市立子育て総合センターたまっこの「子育てひろば」や「一時保育」(「NPO法人多摩子ども劇場」さんとの協同事業で、多摩市より受託運営)/●「Beans(ビーンズ)プロジェクト」(子育て中のお母さん会員自身が講演、ミニイベントなどを企画・実施するサークル)/●「赤ちゃんや幼児がいる過程の防災啓発プロジェクトABO(アボ)」主宰/行政の補助金など活用し防災ハンドブック作成、啓発イベントなどを実施中

 シーズネットワークの活動は「子育て支援」「女性の社会参画支援」「まちづくり」を3本柱としていますが、各事業はこの3つの目標が巧みに組み合わさって実施されているように感じました。例えば、「Beansプロジェクト」は、多くの子育て広場のように参加親子の交流の機会でもあるだけでなく、参加者が社会とのかかわりや仕事をスタートする前のアイドリングの場としても位置付けられて点が特徴のようです。法人としては、行政、民間企業、他NPOなど多様な主体と連携していく高いマネージメント力とともに、登録希望者などに対しては対面でその人が「何を求めているのか」など丁寧な対応をされている点が印象的で、多方面からの信頼を得ていることがうなずけます。

 NPO法人化から10年の節目を迎え、今後の展開を中長期的に考えていく時期とのことですが、メンバーからは子育て支援の継続とともに、「親の介護」「子どもの就職、結婚」「自身の更年期」などへの取り組みを期待する声も聞こえるということです。関わるメンバーの皆さんのライフステージや社会環境の変化を踏まえて、次なる『自分らしい「はじめの一歩」「多様化する働き方」』を応援するシーズネットワークさんの活動に期待しています。

 お話の後には、活動を始めて知った参加者から「多摩市でこんな素晴らしい活動があるとは!」との称賛が。また、最近多摩センターをフィールルドとして活躍する若いママグループなどSNSを活用した世代の動きなどの話題で盛り上がりました。
 岡本さん、貴重なお話をありがとうございました。(記録T.M)

2016.6.19[Sun]記載)


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