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2014年06月分

第101回(2014年6月19日)

■テーマ:『「はたらく」と「住む」の近い街の実現のために 〜地域と人と人、モノ・コトをつないで〜』
■講師:浜田健史さん(株式会社たまらば 代表取締役、多摩大学総合研究所客員主任研究員)

 今回の会場は浜田さんが2013年3月に設立した(株)たまらばの事業拠点である「タマラボ」(諏訪商店街内・まちせんの隣の隣)をお借りしました。
 
 浜田さんは大学卒業後2000年に就職し、その後1回の転職を経て(株)たまらばを設立したそうですが、起業に至った背景には、子育てと仕事の両立や3.11を経て住まいに近い地元で働くことなどご自身の「生き方」、「働き方」への思いがあったとのことです。このことは同年代の子育て中のパパママが子育てしながら働く「場づくり」にもつながっています。

 (株)たまらばのMissionは「はたらくと住むが近い街」の実現、Visionは「場づくりを通じた創業支援」、Strategyとして「地域資源(=団地商店街の一角)を活用する事業展開で「チャレンジシェフ事業」「CO-WORKINGスペース運営事業」「会員組織化による地域の訪問支援事業」等、これからの事業も含めて多彩な事業の展開が計画されています。
 既に「タマラボ」のカフェでは近くの子連れの若い方たちがおしゃべりを楽しみ、また、様々なイベントが行われることで多様な方々が集まり、創業支援として2FのCO-WORKINGスペースでのエステサロン、店頭での靴磨き、無農薬野菜のセット「タマラBOX」の販売等様々な事業が進められています。

 6月から新しくスタートした「訪問型事業」としての佐川急便の諏訪エリアでの配達サービスでは、今後の会員制度の導入により、個々の会員ニーズに対応したきめ細かい宅配サービスや宅配以外のサービスの付加(「御用聞き」「訪問することで見守りを兼ねる」など)していくとのことで、まず、「地域の住民と直接つながりをつくること」にこだわってニーズをつかみビジネスにつなげる「サブちゃんプロジェクト」(サザエさんの三河屋のサブちゃんがやっていた御用聞き)と称しているそうです。

 将来は、諏訪商店街「タマラボ」を本店として、ニュータウン内各地域の団地商店街でのフランチャイズ展開を進め、「住む」と「はたらく」のバランスのとれた新しいニュータウンモデルの確立をめざして驀進中です。

 参加者は浜田さんより年上の方がやや多く、新鮮な刺激と受けた方、大いに期待する方、また年長者としてやや心配する方など質問、感想も活発に出ました。スタートしたばかりで、浜田さんからも「不安」についての正直な言葉も聞かれましたが、「死に物狂いで…」と腹をくくっての挑戦に、皆さんエールを送っていました。

 7月からは「応援ファンド」もスタートするそうです。浜田さん、貴重なお話しをありがとうございました。(記録:T.M)

(2014.6.30[Mon]記載)


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