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記録・報告

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2009年05月分

第46回(2009年5月21日)

【テーマ】「日本の炭文化と炭の力」
【講 師】祐乗坊進 氏(造園家・炭芸家)

 今回は南大沢在住で、造園家・炭芸家の祐乗坊進さんをお迎えしました。
 裕乗坊さんは、本業の造園家としての仕事のかたわら、一本杉公園で里山の保全や炭焼き活動を行っておられるほか、全国の炭焼き窯づくり、「炭焼き」を通した子どもたちの自然体験学習の取り組みの推進に関わっていらっしゃいます。

 当日は、炭焼きの歴史、炭の製造法による種類・規格、炭産業の推移と現状、世界と日本の比較、木炭の新しい用途等、中身の濃い“炭授業”で、あっという間に1時間余が過ぎました。

 長いあいだ生活における燃料の主役であった木炭は、1960年代の高度成長期に、石油・石炭にその座を奪われて以来、日常生活からは遠い存在になってしまいました。

 しかしながら、人が自然と共存共栄して里山やその自然環境を維持していくための重要な役割を担っていたこと、炭焼き技術が洗練され「茶の湯」の中で炭文化にまで高められた歴史などに思いを新たにするとともに、新しい形での炭焼き技術の継承に尽力されている裕乗坊さんの活動が身近な地域で行われていることに大変刺激を受けました。

 解毒・整腸剤として服用する粉炭(ドイツで購入)、たたくと美しい音色の出る備長炭、新用途として期待される木炭紙(壁や床下等の住宅資材として利用)等の珍しいものも沢山お持ちいただき、手にとって見せていただくことができました。

 話を聞いたあとは、祐乗坊さんのお手製の炭でバーベキューを楽しみました。炭火で焼くと、素材本来の味が引き出され、遠赤外線のおかげでとてもおいしくなるのだそうです。炭焼き談義にあっという間に時間が過ぎてしまいました。

2009.5.30[Sat]記載)


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