【テーマ】「オランダの社会住宅で暮らしてみて」 【講 師】 松本暢子 氏(大妻女子大学社会情報学部教授)
今回は大妻女子大学教授の松本暢子さんをお迎えし、昨年1年間留学されていたオランダの生活体験や住宅事情などをお聞きしました。
オランダの社会住宅はハウジング・アソシエーション(HA)という非営利の組織が供給と維持管理を担っており、全ストックの41%を占めるという。社会住宅といっても低所得層向けというわけではなく、中堅所得層に対する住宅供給も担ってきたとのことで、日本の公営住宅と公団・公社の役割りを合わせたようなものでしょうか。
オランダは運河のまちで、各家庭でボートを持ち、街なかでボート遊びを楽しむという優雅なゆったりとした時間の流れ方、まちの中では自転車が多く使われており、先生も自転車を新調されたそうですが、盗難に合ってしまわれたというお話など住宅事情の専門的な話から、生活されていたユトレヒトの街並みや日常の市民生活や自らの生活体験まで、幅広い、大変興味深い話題が満載でした。
オランダは我が国とは歴史的なつながりもあり、文化交流も盛んであったにもかかわらず、私たちにとっては、ヨーロッパの中でもやや関心の薄い国のような気がします。その点でも今回のお話は、オランダ事情に触れる良いきっかけとなりました。
(2007.11.30[Fri]記載)
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