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2017年09月分
■テーマ:「マンションコミュニティーの新しい流れ」 ■講 師:来嶋 洋介(きじま ようすけ)さん((有)デザインショップまちや代表)
来嶋さんはディベロッパーでマンションの企画開発を手掛けられたのち、1996年にまちをデザインする会社「デザインショップまちや」を設立され、主に民間の大規模マンションのコミュニティ形成を支援してこられました。昨今、コミュニティデザインという概念が広がってきましたが、来嶋さんはマンションにおけるコミュニティづくりの草分け的な存在でもあります。
これまでにコミュニティ形成を支援してこられたマンションは、約20年間で60カ所あるそうですが、多くの事例を紹介していただきながら、その経験を踏まえコミュニティの必要性や具体的なコミュニティづくりの方法、継続するための知見など、幅広いお話を聞くことができました。「マンションは購入した時が到達点ではなく、そこからがスタートだ。コミュニティは個人のためにあるもの、個人の活動をいかに応援できるかが重要」という言葉が印象的でした。
コミュニティを活性化する6つの要素として、「共通の趣味」「好奇心」「食」「共同作業」「大自然」「恒例行事」をあげ、ひとつひとつ来嶋さんの実践から解説していただきました。これらの6つの要素は、マンションコミュニティだけでなく、地域のコミュニティを元気にするうえでも大いに参考となるお話でした。
また、コミュニティ活動を継続するためには、多様性をもった企画を担う人材が不可欠であり、そのためのポイントとして、「多くの居住者の話を聞くこと」「ネットワークを活用すること」「外部の専門家や団体と連携すること」だとおっしゃっていました。
来嶋さんがこれまでに支援してこられたコミュニティマンションの豊富な事例を、たくさんの写真をまじえて紹介していただきました。それらの事例からは居住者の方々の生き生きとした姿がみられ、子供や高齢者も含めた多くの人たちの笑顔があふれていました。
来嶋さんの活動は民間ディベロッパーによる大規模マンションが中心ですが、多摩ニュータウンの多くの団地でも居住者のコミュニティづくりは課題の一つでもあります。居住者の高齢化が進む中で、若い人地にも魅力ある団地とするには、生き生きとした住民のコミュニティや多様なライフスタイルが実践できる環境が大切だということを改めて実感したお話でした。
(2017.9.30[Sat]記載)
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