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記録・報告

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2015年04月分

第110回(2015年4月16日)

■テーマ:地域のチカラ、地域のカベ 〜映画『たぬきがいた』のこれまでと、これから〜
■講 師:榊 祐人(さかき ゆうと)さん(映画監督)

 榊さんが監督した『たぬきがいた』は、2013年に撮影、2014年12月に地域上映会を実施し、今、多摩市内のいくつかの場所で上映会が行われています。さらに、5月末には市外初の上映が愛媛で行われるということで、一つの節目を前にしてのお話です。

 『たぬきがいた』は人と人の出会いがテーマの映画で、「あらたな出会いが、人生をかえていくんだ…」という想いで作ったとのことで、多摩ニュータウンの様々な場所で撮影されました。(内容は見ていない方のお楽しみで、ここでは触れないことにします。)地域の多くの方々が応援団として係わった製作過程はその後も含めて、まさに人と人の出会いの連続であり、榊さんは「地域のチカラ」で生まれた映画と言っています。シナリオづくりやスケジュール調整の難しさ、9時間余りの素材を90分ほどの作品に仕上げる「捨てる作業」のつらさなど、なかなか知る機会のない映画の製作過程も詳しくお話しいただきました。出演したニワトリが猛暑で全く元気がなかったこと、寒い冬に音の撮り直しをして警察が来たことなど、今だから笑える苦労話も。

 地域の者にとっては、地域で育った若い人が地元を舞台にした映画を完成させた、というのは何とも言い難い嬉しさ、誇らしさを感じますが、榊さんはそういった地域の暖かさに感謝しつつ、そこに甘んじることなく、地域から飛び出してより広く映画を届けることに、今、積極的に取り組んでいます。

 とても穏やかな語り口でしたが、熱い思いと冷静な視点を持った榊さん、また応援団が増えそうです。榊さん、貴重なお話しをありがとうございました。

 地元では7月まで様々な場所で上映が決まっているそうですが、8月以降については上映予定が決まっていないとのことで、上映情報など関心のある方は是非、下記の公式サイトをご覧ください。(記録T.M)

●映画『たぬきがいた』公式サイト
http://tanukigaita.com/

(2015.4.27[Mon]記載)


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