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木曜サロン

記録・報告

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2012年02月分

第75回(2012年2月17日)

【テーマ】市長就任から9ヶ月を経て ほか
【講 師】高橋勝浩 氏(稲城市長)

 2月木曜サロンは昨年4月に稲城市長に就任された高橋市長をお迎えしました。一昨年の多摩市・阿部市長の誕生から、町田市を除く多摩ニュータウンの3市の市長が交代・若返りし、その中でも高橋市長は「全国青年市長会」(50歳未満の市長で構成)にも参加されている最もお若い市長です。

 当日は、老若男女、稲城・多摩・八王子のそれぞれの市民など沢山の方にお集まりいただき、新市長への関心の高さがうかがわれました。就任以来取り組まれてきた様々な施策、東日本大震災関連の取組などに続き、今後のまちづくりのポイントとして「稲城市の良き伝統を残す」(昔の大字を中心とした自治会活動で培われた地域力の活用・向上など)と「にぎわいの創設・まちの活性化」(梨などの地域資源を活かした観光事業化など)の2点を挙げられました。いずれも有形無形の稲城の資源を活かし、稲城市のオリジナリティ打ち出していこうという意欲的なお話です。

 梨のキャラクターの「稲城なしのすけ」は、稲城市在住のデザイナー・大河原邦男氏(ガンダムなど)やマルチクリエイターの井上ジェット氏の手により誕生したとのことで、さずが洗練されたデザインです。

 参加者からは、多摩ニュータウン地域としての広域連携や合併、南山土地区画整理事業と緑地環境の考え方、今後行政としての維持管理の負担力が課題となっている公共施設の在り方などについて活発な質問、意見が出され、市長からも率直なお考えを話していただきました。それぞれ深いテーマで、十分な時間が取れなかったのが残念でしたが、懇親会でも引き続き、参加者からは稲城市の魅力を活かした自転車道ネットワークづくりなどの提案、市長からは冷静な分析に基づく都市経営の視点からの話など、多岐に渡る話題で盛り上がりました。

 多摩市では財源不足が危惧される中で、阿部市長は行財政改革に腐心されています。一方の稲城市はまだまだ若い街で、税収も増加を続けているということ。しかしながら、高橋市長は将来を見据えて行政需要の増加を極力避け、民間もうまく使いながら、まちの活力を維持していこうと意欲的に取り組んでおられる様子が伝わってきました。

 あいにく懇親会終了時にはかなりの雪模様となり、市長も雪まみれで帰宅されたとのことですが、隣の市でのサロンにも快くおいでいただき、また、気負いのない誠実なお話しぶりに稲城市民の期待もうなずけるものがありました。
 高橋市長、お忙しい中おいでいただき、貴重なお話をありがとうございました。

2012.2.25[Sat]記載)


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