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2011年12月分
【テーマ】地域の高齢者から学ぶ福祉社会(いきがいデイサービスセンターの現状と課題) 【講 師】高橋和彦 氏(NPOあいファーム理事長)
12月はNPOあいファーム理事長・高橋和彦さんをお迎えし、『地域の高齢者から学ぶ福祉社会』〜いきがいデイサービスセンターの現状と課題〜というテーマでお話していただきました。
NPOあいファームでは、多摩市委託事業(いきがいデイサービスセンター運営)として「よりあい」(西永山複合施設内)、「みのり」(諏訪複合教育施設内)を運営されていますが、2000年から多摩市の独自事業としてスタートした「いきがいデイサービスセンター」については、参加の皆さんの中でもご存じの方は少ないようでした。(いきがいデイサービスセンターの具体的な様子はNPOあいファームのHPでご覧になることができます。→http://www.yoriai.org/index.htm)
いきがいデイサービスセンターは、介護保険で「自立」となった方々をどうサポートするか模索する中で誕生した制度とのことで、閉じこもり予防、仲間づくりなどを目的として取り組んできましたが、高齢者がその人らしく地域で生き々々と過ごすことができる場として、今では様々な分野で重要性が指摘されている「介護予防」につながる取組としてその目的も絞り込まれてきたとのことです。
ご自身のNPOあいファーム以前の活動も含めて、10年余りのセンターの活動を経ても高橋さんは「高齢者のことはわからない(こともまだ沢山ある)」とおっしゃいます。プライドもあり、ガールフレンドがいる方も、子ども好きも・子ども嫌いもいる…、私たちがそうであるように、高齢者の方々もそれぞれ「個性」と「長い人生」をもっていらっしゃる、そのありのままをおおらかに、また、人生の先輩、地域の仲間として向き合うところに、一方的な「サポート」ではない高齢者一人一人の人格を重んじる強い思いを感じました。
今後も介護保険の改定毎に混乱しがちな利用者・家族への対応、最近の精神的なダメージを抱えた高齢者への対応なども課題としてとらえているとのことです。
参加者からの質問として、障がいのある方々と高齢者の交流、高齢者の社会貢献活動などの社会とのつながりを実感できる活動の可能性、地域デビューが難しい男性の地域参加のきっかけとしてのいきがいデイサービスセンターとの関わりの可能性、地域デビューするお元気な高齢者と接する地域としての戸惑い、高齢者世帯の住まいの相談をうける不動産関係の方からの質問など、様々な質問が出て、皆さんの関心の高さがうかがわれました。
地域でも高齢者が過ごす様々な場ができてきましたが、その点をさらに多様なネットワークの中で育てていくことが課題であると思いますが、今日の木サロの様な機会の出会いがそのきっかけの一つとなれば幸いです。
(2011.12.23[Fri]記載)
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