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2009年04月分
【テーマ】「住宅の長寿命化について」 【講 師】戸辺文博 氏(NPO多摩ニュータウン・まちづくり専門家会議・副理事長)
今回は本NPO副理事長の戸辺文博氏に「住宅の長寿命化について」というテーマで話題提供をしていただきました。
テーマは多岐にわたり、はじめに、氏が日本住宅協会が国土交通省の委託で主催した「長期優良住宅の普及促進に関する法律」講習会で講師として話をされてきた内容、次に、都市再生機構が進めているUR賃貸住宅ストック再生・再編方針における多摩ニュータウンの団地の位置づけについて、三番目に、マンションストックが500万戸を超える時代のマンション居住者の状況や課題に関するものでした。
これら三つの話題は、住宅の長寿命化を考える上での切り口となるものとのことでした。つまり、「長期優良住宅」という新規に長持ちする住宅を建てる、既存のUR賃貸住宅ストックを活かす、都市における持家の標準モデルとなったマンションが長く大切に利用されている、という3つの視点です。 「長期優良住宅」制度が「200年住宅ビジョン」から発した経緯もあり、200年もつ、もたない、そこまで必要なのかという意見に対して、制度化への経緯をご存じの参加者からは、「これからは住宅ストックを大切にしようという国民運動を展開する」ことが一番の大切なことであるとの指摘もありました。 UR賃貸住宅の方針では、多摩ニュータウンに関しては大半がストック活用という位置付けになっており、当面は建替えや団地を集約することなく従来通りに建物を維持管理する方向であることが紹介されました。 参加者からは「ストック活用ということは、そのままで何も手を入れないのか」「何も耐震上の問題があるものはどうなるのか」などの声がありました。
3つ目のテーマからは、多くの人はマンションの所有者であり、自らの問題として永く住み続けられる管理のあり方についてはこれからも考えていく必要があるのではないかということを感じました。 今後とも、住まいの問題は、私たち自身が居住者として、また住まいに関連する専門家も参加するNPOとしても、継続して考えていきたいテーマです。
(2009.4.25[Sat]記載)
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