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木曜サロン

記録・報告

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2009年02月分

第43回(2009年2月19日)

【テーマ】「図書館についてあれこれ」
【講 師】阿部明美 氏(多摩市図書館職員)

 今回は多摩市職員で市立図書館本館に勤務されている、阿部明美さんをお迎えしました。

 本館は、昨年3月に市役所隣から旧西落合中学校に移転しましたが、阿部さんは学校の改修計画段階から関わってこられました。計画時の議論や開館後約1年間の図書館の様子、さらに海外の図書館のお話しをうかがいました。

 今回の移転は、移転前の建物の耐震問題の解決のためで、10年間の「暫定利用」を条件に旧西落合中学校を改修して行われたものです。「1.改修は必要最低限(利用者の利用を優先)」、「2.活かせるものは活かす」という方針で、費用を抑えることが重視されたそうですが、引っ越し費用も含めて約2億6千万円かかっているそうです。

 昨年7月の木曜サロンで学校建築のコンバージョンについてお話しいただいた倉斗さんの指摘にもありましたが、学校建築は想像以上に大きな容積の建築です。本館も、他館に比べて大変ゆったりとした空間が確保できたことが、利用者にとって過ごしやすい空間となっているだけではなく、図書館サイドとしても様々な企画の取り組みが空間的にも可能になっているとのことです。

 また、本物の絵画を貸し出す芸術専門の図書館、過去の記憶を伝える図書館など、フィンランドの図書館の興味深いお話もうかがい、図書館に対する思いを新たにしたひと時でした。

 本館について「面積のゆとりのもとに、人(市民)が集まり活動する図書館」を目標に日々奮闘をされている阿部さんの熱く語る言葉は、市民としても大変心強いもので、参加者もこれまで以上に図書館が身近になったのではないでしょうか。
 阿部さん、貴重なお話しをありがとうございました。

2009.2.28[Sat]記載)


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