まちせんトップ
木曜サロン
記録・報告
%bnindex%...more
|
2008年02月分
【テーマ】「まちづくりは市民の権利…国立の場合」 【講 師】上原公子(うえはらひろこ) 氏(前国立市長)
国立市の大学通りを中心とした一帯は、大正末期に堤康次郎が情熱を傾けた学園都市構想に基づく開発によるものですが、その模範としたのはドイツの大学街ゲッチンゲンだと言われているそうです。
国立市民の街に対する誇りや、堤康次郎による学園都市を育てていこうとする熱い思いは、歓楽街阻止の浄化運動から「文教地区」指定に至る昭和20年代から既に大きな力となっていたようですが、国立のシンボルである大学通りの一つ一つのスポットに、国立市民の景観運動に代表される市民自治の歴史があることをお話いただきました。
三角屋根の国立駅舎(現在は解体保存中)の保存運動、大学通り沿道(桐朋学園付近)の用途地域緩和との闘いから周辺環境に調和したテラスハウス建設に至る経緯、日本で初の環境権裁判の舞台となった大学通りに唯一かけられた歩道橋(都立国立高校前)、そして明和マンション計画反対運動。学園都市開発から約80年、国立市民にとって景観とは街づくりにおける市民の権利の中で、市民自ら努力をして磨き上げ、文化的・景観的価値を高めてきたものであり、その活動を通して共通の財産としての価値を共有してきたことが大きな力となっているとのことです
なお、当日の上原さんは粋な着物姿で現れ、丁々発止で立ち回るさっそうとしたイメージとは一味違うお姿でした。
(2008.2.29[Fri]記載)
|
Powered by HL-imgdiary Ver.3.00
|
コーポラティブ住宅 |