【テーマ】「私の自然観」 【講 師】塚本正司 氏(元住宅公団OB、多摩市落合在住)
今回は、塚本正司さんをお迎えし、氏の体験や人生観を交えた「私の自然観」というテーマでのお話でした。
氏の提起された「私たちは本当に自然が好きか」という問いに私たちはどのように答えることができるのでしょうか。「好きか」という問いかけに対しては、「好き」と答えるでしょうが、「本当に好きか」と問われると、自分の自然とのかかわり、日常の自然への働きかけ今までなしてきたことへの反省や悔悟などの想いが沸き起こってきて、いろいろと言い訳を考えざるを得なくなってしまいます。
人間はもともと自然の中で、自然とともに生きてきたはず、産業革命以降の近代、人が増えすぎてしまい、科学技術の進歩が自然と対立する「人間の存在」をつくってしまったのではないか。 地球温暖化、核、戦争、化学物質……。 レイチェル・カーソンが「沈黙の春」で農薬による環境汚染を告発し1992年のアジェンダ21以降、人類は環境との共存を探り始めたが……人類はあとどれくらい存在しうるのか?
懇親会でも、引き続き熱い議論が続き、意義深い問題提起が活発に行われました。
(2007.12.28[Fri]記載)
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