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2007年05月分

第24回(2007年5月17日)

【テーマ】「多摩市の健康長寿の背景要因」
【講 師】 星旦二 氏(首都大学東京大学院 教授)

 今回は、首都大学東京大学院教授の星旦二先生に、多摩市の高齢者1.3万人についての3年間の追跡研究から、健康長寿の背景と要因についてお話をうかがい、併せて、これまでの全国レベルでの研究成果についてもご紹介いただきました。

 全国平均寿命でみる全国の長寿地域分布図(海岸部と山間部では海岸部が、都市部と地方では都市部が短命!長寿地域はフォッサマグナに重なる!)や全国の市(市役所)の標高と寿命との関連を地道に調査された結果(寿命が短いのは海抜0mの地域!)には参加者の大きな関心が集まりました。

 多摩市の高齢者についての調査の結果からは、多摩市は寝たきりの方も少なく全国、東京都よりも介護度は望ましい状況であり、「東京都では」健康長寿の自治体であるということです。また、健康長寿を規定する要因は、肝臓病がなく、外出頻度が高く、趣味活動があり、生活能力が維持され、同時に主観的健康感(「自分は健康だ」と思う気持ち)が高いことであるとの結果に、参加者の皆さんも、わが身を振り返ったのではないでしょうか。

 これらの健康長寿要因に目を向け、私達も健康長寿・生涯現役を目指したいものですが、それは各々の自己努力はもちろんであるとともに、高齢者が心わくわくして外出する多様な選択肢(趣味活動、仕事など)とその「場」についての環境整備が重要であり、健康長寿の取り組みは、街の成熟や活性化と表裏一体であるという感を強くしました。

(2007.5.22[Tue]記載)


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