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2015年11月分

第116回(2015年11月19日)

■テーマ:「市民にできる都市農業の取組〜くにたち”はたけんぼ”の実践から〜」
■講師:すがいまゆみ さん(「野の暮らし」主宰、くにたち市民協働型農園の会副会長)

 すがいさんの活動は、一言で紹介するのはなかなか難しいのですが、「田んぼや畑を通した様々な人たちの居場所、触れ合いづくり」ということでしょうか。これまで大変な苦労や体験をされてきたなかで、学校や家庭以外の場での子どもたちとのかかわりや居場所づくり、子どもたちが自分の学びを見つめる場づくりが現在の活動をはじめられる動機の一つだということのようです。

 活動の場は国立市の谷保、いまはヤホといっていますが、むかしからの呼び名は「ヤボ」といい、「野暮」につながるということで、すがいさんの活動の母体となっているのが「野の暮らし」というんだそうです。野の暮らしを母体としての活動は多岐にわたり、年齢やしょうがいの有無にかかわらず誰でも集い、つながりと学びを得られる場である居場所「畑の家」、有機農法で野菜を育て、食べて自然に触れ合うコミュニティガーデン「みんな畑」、安心して放課後でも一人じゃなく誰かと一緒に食事ができる、「おかえりなさいのごはんやさん」、そして羊のアマエルがいて、羊毛を紡ぎアクセサリーを作ったり、みんな畑で育てた綿で布を織ったりといったことも行われています。

 2012年に「くにたち市民協働型農園の会(くにたち農園の会)」をたちあげ、「くにたちはたけんぼ」を運営されています。"はたけんぼ"は「畑」+「田んぼ」+「ハケ」を組み合わせた造語で農家と市民と国立市の協働で、国立市の農地保全の取り組みの中から生まれた新しい形の農園ということです。はたけんぼでは、多様な年齢、経験、技術をもつ13人の方が運営に携わり、貸農園事業やさまざまなイベントを行っておられます。農作業だけでなく、遊びや学び、交流やビジネスなど国立という東京の都市ならではの新しい都市農業の可能性が広がっていくようです。

 すがいさんのモットーは「なんとかなるさ」だそうです。おおらかな気持ちで周りの人を引き込む魅力と逆境を跳ね返して突き進んでいくバイタリティを持ち合わせた方なんだなという印象を持ちました。
 すがいさん、お忙しい中をありがとうございました。

2015.11.21[Sat]記載)


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