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2012年09月分

第81回(2012年9月20日)

【テーマ】モノ・コト市からはじまるつながりとその後
【講師】横尾 泉(よこお いずみ)さん(おもちゃコンサルタント・マスター、木のおもちゃ「チッタ」店主)

 「モノ・コト市」というのは、横尾さんの造語ですが、子どもたちに、いろんな大人の姿をみせたい。おもちゃは子どもが初めて出会う文化。世界中の国にはその国独自の文化がある。知らないモノやコト、文化に出会う場をつくりたい。そんな子どもの大人も一緒に出会い、楽しむ場づくりをしたいという強い気持が始まりだったということです。

 2009年10月に自宅でやっていたお店「木のおもちゃチッタ」で、3件の出店者から始まり、2010年3月の3回目は永山ハウス1階ロビーに場所を変えて、今年の8月で14回を数えるまでになっています。

 当初はお客さんも少なく出店者も限られていたのが、最近は会場からお店も客もあふれんばかりの大変な賑わいのようです。横尾さんには、モノ・コト市のブランドづくりのためのこだわりがあるそうです。一つには、”こころとからだ、地域を育む”というテーマをわすれない。また、出店者は横尾さんがこの人ならと思った人だけに依頼し、客を飽きさせないために毎回入れ替える。さらに、モノを売るだけでなく、いろんな文化や経験ができるよう、てづくりオモチャワークショップやライブ、パフォーマンス、みんなで遊べるボードゲームなど、様々なアイデアや工夫を重ねてやっている。そんなこだわりが、たくさんの横尾ファンをつくり、多くの出店者のネットワークを作りだしているようです。持ち前のバイタリティと積極性で、これはと思った人には体当たりで出店、出演も依頼してしまうということで、これまでにもソロユニット「夕焼けランプ」やけん玉ショーの「ずーまだんけ」なども出演しています。

 人のつながりから新しい展開も生まれるようになり、9月2日にはクロスガーデン多摩で「たまオモチャ市」を開催し2000人の来場者があって、クロスガーデンの中の一部のお店が想定外のお客の多さにパニックを起こしたという話もあるそうです。多摩市から出て、昭和記念公園の東京ピクニックでの出店、三鷹、町田からも出店要請がきているということです。また8月20日から9月6日までは立川駅ビル「エキュート」にも出店されていたということで、引く手あまたの大人気のようで、永山ハウスのモノ・コト市は年内はお休みだそうです。

 自分の信じたことを、信念を曲げずに続けていく。やり続けることことが自己表現。市(いち)は参加するより主催するほうが楽しい。やり遂げる姿、一生懸命な姿を子どもたちに見せたいという横尾さん。小さな体から湧き出てくるようなバイタリティと熱い志に圧倒されました。この3年間で、自分のやりたいこと、進む方向が見えてきたような気がする。新しい商売、ビジネスの形を作って行きたいと、大きな夢を語ってくれました。大きな夢をもち、夢を夢で終わらせないために少しづつ、一歩づつ前に進む、そして、夢をかならず形にして見せるという強い意志を持ちづつける。そんな横尾さんの姿は、とても新鮮で、挑戦的で、刺激的でした。

 モノ・コト市の様子はブログで紹介されています。一度覗いてみてください。

2012.9.23[Sun]記載)


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