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2009年11月分

第51回(2009年11月19日)

【テーマ】新しい住まい方 〜シェア居住の動向〜
【講 師】海老塚良吉 氏(都市再生機構都市住宅技術研究所勤務、法政大学現代福祉学部兼任講師)

 “シェア居住”という住まい方は、ここ数年急速に広まっているそうですが、ルームシェア(単身者同士が賃貸住宅を共同で賃貸)、ホームシェア(住宅所有者が賃貸人と共同居住)、事業者が運営するゲストハウスといった形があるそうです。

 事例紹介では、海老塚さんご自身が企画などにかかわられた文京区の一戸建て住宅(老夫婦の2階に4人が居住するシェアード住宅)、多摩ニュータウン・永山のテラスハウス(単身高齢者宅に学生がホームシェア)、UR賃貸住宅(八王子市)の学生のルームシェアなど、多様なシェア形態の実践を詳しくお話しいただきました。

 入居者は単に家賃負担の軽減という経済的理由のみではなく、一人住まいの孤独感や防犯上の不安を軽減したいというニーズもあり、また、高齢者と若者のホームシェアの場合は、高齢者の安心感、異世代の交流・刺激などが注目されています。

 今回の出席者の中には、団地の高齢化や外国人居住を卒論テーマとしている学生さん、駅近マンションの空室の活用を考えている方、ライフステージの変化への対応や高齢者などが長く住み続けることができるための住まい方の選択肢の一つとしてのシェア居住に関心のある方、海外留学でルームシェアを経験した方など、視点・立場も様々でしたが、良質な住宅ストックの活用、高齢化が進む団地への若者の居住・交流という面でも様々な展開の可能性を感じられたのではないでしょうか。

 最後に、シェア居住がさらに普及するためには、住宅提供者と入居希望者のマッチング・斡旋を行う仲介組織の設立などが必要であるとの指摘でした。シェア進行中の事例のその後についても、今後、お話をうかがうことができる機会があればありがたいと思います。

(2009.11.27[Fri]記載)


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