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2008年05月分

第35回(2008年5月15日)

【テーマ】高齢者の居場所「福祉亭」の実践〜コミュニティの再生を目指して〜
【講 師】元山隆 氏(NPO福祉亭 理事長)、寺田美恵子 氏(NPO福祉亭 理事)

 今回は永山福祉亭理事長の元山隆さんと理事の寺田美恵子さんをお迎えし、高齢者の居場所「福祉亭」の実践〜コミュニティの再生を目指して〜というテーマでお話を伺いました。

 元山さんからは多摩ニュータウンの開発の経緯や諏訪・永山地区の現状についてお聞きしました。諏訪。永山は高齢者が実数で約5,700人、さらに独居高齢者が約1/4を占めており、今後の孤独死の増加等が懸念されるとのことです。

 続いて、寺田さんから、福祉亭立ち上げから試行錯誤で走り続けてこられた6年間の道のりをうかがいました。福祉亭は2001年の「高齢者社会参加拡大事業懇談会」に参加した市民の話し合いの中から誕生、オープンから約1年後の2003年4月には、寺田さんをはじめとした地域の主婦層が中心となった新たな体制で再スタートしました。そして、今や栄養バランス抜群で心のこもった食事とおしゃべりなどを楽しみに、毎日50人ほどの方が訪れ、地域の方々にとってなくてはならない「居場所」となっています。

 福祉亭の活動の最終的な到達点は、福祉亭を基地として、ここに集い、出会う方々が役割をもって地域社会に参加してもらう橋渡しとなることを目指しているとのことです。現在、寺田さんはその一環として、ゆりのき保育園と連携した「にじの会」での花壇づくり、畑での活動へと新たな展開に取組んでいるそうです。

 寺田さんのパワーと笑顔の奥の熱い思い、理事長として大所高所からスタッフをサポートしている元山さんのお話をうかがい、心地よい居場所やコミュニティとは、つまり、そこにいる“人”如何であると改めて感じたひと時でした。

(2008.5.27[Tue]記載)


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